So-net無料ブログ作成
検索選択

シンガーソングライター [SSW ~GREEN~]

1979年5月25日にデビューされた沢田聖子さん。
来年は、デビュー35周年のアニバーサリー・イヤー。

その35周年に向けて、今年からニューアルバムやDVD、
さらに写真集を制作して行くことをステージで公言され、
すでに新しいツアーグッズの制作、アルバム製作にも取り掛かっている。

35周年に向けての第1弾は、5月リリースを目指すニューアルバム。
これまでに発表してきた自作のオリジナル楽曲を自らセルフカバーし、
年代順にシリーズ化してリリースする予定…とのこと。

デビュー時代の音源とは違う、今現在の沢田聖子さんの唄声による懐かしい楽曲。
現在の新しいアレンジでレコーディングをするという、ファンには涙もののアルバム。

アルバムタイトルは 『 シンガーソングライター 』

5月リリース予定の第1弾は、1979年から1981年までの中からの選曲。
全オリジナル楽曲25曲中、自らの作詞作曲は16曲。

   『 雨よ流して 』                                 
   『 街角のポスト 』         
   『 さよならも言わずに 』
   『 はにかんで私 』
   『 みどりの頃 』
   『 春の娘 』
   『 17才の感傷 』          
   『 素敵な朝 』      
   『 月見草 』
   『 落葉の部屋 』   
   『 いつか君に 』
   『 バクの夢 』     
   『 夢物語 』   
   『 風と少年 』         
   『 憧憬 』          
   『 遠い街に憧れて 』

アルバムで言えば…
ジャケット写真で話題をかっさらった衝撃のデビューアルバム 『 坂道の少女 』。
2ndアルバムにして最高傑作、と大絶賛された名盤 『 青春の光と影 』。

この中から、自作曲を10曲程度カバーすることが予定されている。
選曲に当たり、ガチガチの鉄板の楽曲もあれば、
不意を突いた選曲もあるのか…。
どれも初期の名作・秀作揃いで、ステージでも馴染み深い楽曲ばかり。


IMG_4526 - コピー.JPG


ちなみに、第2弾として予想される1982~83年、
全オリジナル楽曲35曲中、自らの作詞作曲は15曲。

 
        
   『 涙はつばさに 』
   『 走って下さい 』         
   『 青春エピローグ 』         
   『 人と鳥 』          
   『 ひとりぽっちの昼下がり 』
   『 流れる季節の中で 』         
   『 蒼い風景 』          
   『 さよなら貴方』
   『 ボヘミアン 』          
   『 心は風船 』         
   『 悲しむ程まだ人生は知らない 』          
   『 出来ることなら 』         
   『 自問 』          
   『 DREAM 』          
   『独りぼっちの終局 』

シングル『卒業』のスマッシュヒットにより、新旧のファンが真っ二つに分かれ、
アルバムの音楽的評価も真っ二つに割れ、大問題作となったアルバム 『 卒業 』。
真の " 卒業アルバム " として、初期の大作と名高い 『 流れる季節の中で 』。
そしてフォノグラム移籍後の 『 ターニング・ポイント 』。

自作曲が少ない…とファンからの要望が多くなっていたこの時代。
そんな中の自作楽曲も評価が分かれるものが多く、なかなか難しい選曲…。
王道で行くのか、変化球を混ぜるのか…

当時わからなかった聖子さんの楽曲ごとの思い入れが、
このアルバムの選曲で改めて知る良い機会にも…。

デビュー当時、いくら会場を大きくしても立ち見がなくならない…
どの会場も、チケットは即完のプラチナチケット。
鳴り止まない拍手と歓声の中で聴いた懐かしい楽曲たちが、
お化粧直しをして、再びファンの前に…。





シンガーソングライターとして…

常に真っ直ぐな道を歩いてきたわけではない沢田聖子さん…。

その後ろ姿を見ながら…

立ち止まりそうな歩みを見守りながら…

何度…

何度…

もう、だめかな…

と思ったことか…。

それでもその度に、また足を前に踏み出し…

戻ってきてくれた…

永遠の歌姫。

永遠のシンガーソングライター。

nice!(56)  コメント(8)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

せつなさを抱きしめて [SMC時代]

『 せつなさを抱きしめて 』
作詞・作曲:沢田聖子 編曲:安斎孝秋・TACO

1995年2月20日、21枚目のオリジナルアルバム 『 Folk Songs 』 収録。
同年4月21日、23枚目のシングル 『 風になりたい 』 のC/Wとしてシングルカット。

アンプラグド、アコースティック・サウンドが再び注目され始めた時代のアルバムは、
師匠・イルカ以外では初めて他のフォークソングのカバー曲を2曲収録。
1976年、吉田拓郎が川村ゆうこのデビュー曲として提供した 『 風になりたい 』 。
同年に大ヒットした、" 風 " の名曲 『 ささやかなこの人生 』 。

このカバー曲への当時の評価は、ファンそれぞれ…。
すでに名曲として世に知れている楽曲を、カバーしてアルバム収録すること…
それぞれのファンとしてのスタンス、好みによる評価の違いがあって然り。
これまでにも、幾度も論争が起こった " シンガーソングライター " としてのスタンス。

またこの時代は、CMタイアップがなければCDがリリース出来ない時代でもあり、
収録曲中には、TV-CMやTVドラマの主題歌が目立つ。

TVアニメ 『 赤ずきんチャチャ 』 の挿入歌 『 笑顔が好きだから 』
TBS系TVドラマ主題歌 『 本当にサヨナラ 』
「NEC」TV-CM曲 『 すべては君のためだけに 』
「日本都市開発」のTV-CM曲 『 せつなさを抱きしめて 』

カバー曲あり、タイアップ曲あり、リミックス曲あり、リテイク曲ありと、
サウンド的には申し分ないアルバムながら、どこかまとまりがない。
ステージで頻繁に唄われていた、初スタジオ収録の 『 In My Heart 』 も、
どこか埋もれがちになってしまった感が、個人的に否めない…。

後のステップへの大きなきっかけにもなった 『 Folk Songs 』

時代の趨勢や流行りにとらわれない…

そんな想いの完成形を目指しての、夢の途中の 『 Folk Songs 』

2826d0b28fa04dfce6e9c110_L.jpg

リズムパターンを変えた4回のレコーディングが行われた 『 せつなさを抱きしめて 』

曲も詩も、レコーディング中に何度も書き直したという、試行錯誤を繰り返した1曲。
" 一人ハモ " のコーラスが聴きどころ、と聖子さんご本人もお気に入り。
脚光を浴びるほどではない楽曲ながら、ファンの支持は非常に高い1曲。
聴きやすいメロディと軽快なテンポのリズム隊、前向きな歌詞がマッチした秀作。

CMで使われた未発表ヴァージョンは、ドラムを抑えめにギターを前面に出し、
収録ヴァージョンよりテンポはややスロー、やわらかなイメージで仕上げている。

しかし未発表ヴァージョンは、 " Cメロ " を省いて収録しているためか、
間奏から後半のサビへの展開にやや間延びした感があり、おさまりが悪い…。
印象的なギターフレーズも、どこか取って付けたような感が否めない…。

Cメロを挟むことによって、楽曲に奥行きが出て、飽きを感じさせない楽曲構成、
そして最後のサビへの展開も、より魅力的に、ドラマチックに…。
そんなCメロ、ブリッジの効果がわかる、未発表ヴァージョン。

アルバムの抽選による特典として、一部のファンの手に渡った未発表ver. 。

制作過程でボツとした音源が、ファンの手元に渡る…

果たしてアーティストご本人の心境は、どんなものなのだろうか…

当時、そんなせつない想いを抱きながら聴いた…

『 せつなさを抱きしめて 』



nice!(51)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

アイドルを探せ [My Favorite]

Sylvie Vartan (シルヴィ・バルタン)

1961年、17歳でステージ・デビュー。
シャンソンにロックのリズムを取り入れた、フレンチ・ポップスの草分け的存在。
フランス語で唄うアメリカン・ロック、ハスキーな唄声とコケティッシュな容姿、
パリの最先端を行くファッションセンスで、世界のトップアイドルとなる。

『あなたのとりこ』『アイドルを探せ』『哀しみのシンフォニー』『愛はジタンのかおり』
誰もが一度は耳にしたことがある、世界的大ヒット曲を幾つも持っている。
また映画出演、ラスベガスでのショー等、その幅広い活動が人気を支えてきた。

日本においての人気もスーパーアイドル級で、20歳の時の来日の際には
レナウンのCMソングを唄い、若者のハートを鷲掴みにし一大旋風を巻き起こす。

『 あなたのとりこ 』 は現在もTVのCMなどで流れ、近年映画の挿入歌にも起用され、
1か月に亘ってオリコンの上位にランクインする、リバイバル・メガ・ヒットとなる。

今もなお日本の根強いファンを持つ、まさに " 元祖スーパーアイドル " 。

296102.jpg

二度の交通事故による肉体的・精神的ダメージを乗り越え

常にステージに命を懸け、想いを馳せる永遠のアーティスト。

2011年にはステージ・キャリア50周年を迎え、

現在も、本国フランスでコンサート活動を続ける永遠のアイドル。

「 新譜制作は、コンサートのため 」 と公言する、

生まれながらのステージ・アーティスト。


そして…

お客さんは、大ヒット曲を唄うだけの私を期待しているのではない…

多彩なアーティストとしての私を見るために、来てくれている…。


アイドルを超えた…

アイドル時代を経験したからこその…

ステージに寄せる想い

ファンへの想い…。


e0042361_234745.jpg


20歳のシルヴィ、そして47年後のシルヴィが唄う

『 La plus belle pour aller danser 』

聴き馴染んだ 『 アイドルを探せ 』 ではなく…

『 La plus belle pour aller danser 』 に…

円熟期に入ったその唄声に

全身稲妻が走る…

これが…

これがアーティストなんだな…

と…。




   La plus belle pour aller danser …

   舞踏会で 一番きれいなのは 私…


幾つもの険しい山を乗り越え…

決して平たんではなかった道のり…

ステージに賭ける想いは

時代を超えて…

国境を越えて…


   La plus belle pour aller danser …

   ステージで 一番輝いているのは 貴女たち…


IMG_4230 - コピー (2).JPG


nice!(49)  コメント(8)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

想い出にできない [SMC時代]

『 想い出にできない 』
作詞・作曲・編曲:沢田聖子

2003年10月22日、25枚目のオリジナルアルバム 『 心は元気ですか 』 収録。
前作 『 祈り 』 から2年5か月ぶりのアルバムは、シングル 『 ナンクルナイサ 』 の
インディーズチャート1位の勢いに乗ってリリースされた、ファン待望のアルバム。

沖縄スタジオでのヴォーカル・コーラス入れ、宮古島でのジャケット撮影をはじめ、
当時のツアーメンバーによる打ち込みなしのアコースティック・サウンド、
さわやかな夏のアルバムに仕上げたSMC時代の傑作の1枚。

チェーン店ごとに異なる楽曲のライヴ音源のピクチャーCD6枚が特典となり、
そのコンプリートにファンが悲鳴を上げて奔走した、いわく付きのアルバム。

2000年代に入ると、アルバムを引っ提げてのツアーライヴのほか、
レコードチェーン店のインストア・ライヴでも全国を回りはじめ、
追いかけるファンもその地力が試され、真価が問われる時代、淘汰の時代に入る。

ツアー日程や各種イベントライヴなど、過密なスケジュールが目に明らかになり、
ステージでの言動にも、ファンは違和感を抱き始め…
SMC時代終焉を予感した…

日本クラウン最後のオリジナルアルバム
『 心は元気ですか 』

RIMG0039.JPG

アルバム中、自身も絶賛したせつないラヴソング 『 想い出にできない 』 。
縺れた糸をほぐすかのように、切々と綴られた想い…。
ふり切れない想いを、断ち切るかのように…。

当初ストリングスを起用し、厳かで壮大な楽曲のイメージだったが、、
他の楽曲とのバランス、現在のバンドメンバーでのステージと同じサウンドを…
という想いから、あえてシンセサイザーのサウンドにとどめた楽曲。

アルバム中の同じせつないラヴソングでありながら、
" 明日が見えない痛い恋 " を唄った 『 恋心 』 とは違う…

もう…
明日も見えない恋心…
昨日までの想い出すら見えない…
『 想い出にできない 』


  別れの風景は愛の数だけ存在し千差万別。
  もし、愛する人から別れを告白されたら…

    髪ふり乱し泣き叫ぶタイプ。
    心とは裏腹にクールに笑顔タイプ。
    絶対あきらめないタイプ。
    悪いところは直すからとすがって懇願タイプ。


ライナーノーツに綴った、それぞれの別れの風景。

そこに綴られてない、別れの風景…





nice!(48)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

優しくして… [フォノグラム時代]

『 優しくして… 』
作詞:中里綴 作曲:西岡たかし 編曲:渡辺博也

1984年5月21日、8枚目のオリジナルアルバム 『 風の予感 』 収録。

フォノグラム移籍第二弾のオリジナルアルバムは、自作曲を2曲にとどめ、
" シンガー沢田聖子 " を前面に押し出した " さわやかな冒険 " 的アルバム。
前作『ターニング・ポイント』で少女から大人の女性への足掛かりを作り、
『 風の予感 』 でそのイメージチェンジを完成させる構図を描いた1枚。

それまでに起用したことのない著名作家陣を迎え、
サウンド的にも、大人の女性を意識した1枚に仕上げている。
「 まとまりと、落ち着きのある秀作 」という評価も多くあったものの、
" 自作曲が2曲 " というファンの落胆と失望が、後々まで大きく響いた1枚。

そして、リリース直前までシングル化の予定だったというタイトル曲は、
当時、飛ぶ鳥を撃ち落とす勢いの超売れっ子作詞家によるシングルに変更。
「なぜタイトル曲をシングルにしなかったのか?」
というファンの声も後を絶たず…。

ファンの評価も真っ二つに分かれ、『 卒業 』 に続く問題作となった1枚。

デビュー5周年のこの年、4月20日から始まった全国縦断リサイタルツアー
『 5th Anniversary Concert 』 では、1か月後のリリースアルバムから4曲、
5日後にリリースするシングル曲 『 都会人 』 『 思いちがい 』をセットリストに入れ、
大ヒットを狙ったシングル 『 都会人 』 を本編とアンコールで2回唄う、
という念の入れよう…。

この夏、さわやかな旋風を巻き起こす予感…

風の予感…。

usausa80jp-img428x426-1210659181rd_sawadashokolkaze_1.jpg

雷鳴と雨音、ドラムの軽快なリズムで始まるアルバム1・2曲目から、
バラード調の楽曲に流れ、アルバム中盤の4曲目に位置する 『 優しくして… 』 に、
続くA面最後の 『 都会人 』 から、シングル候補だった 『 風の予感 』 へと続き、
ラヴソング2曲を挟んで自作の2曲、B面最後の名曲 『 想い出のオルゴール 』 へ…。

1枚のアルバムとしての流れ、構成、バランスとしては、とてもよく出来ている。
落ち着きのあるサウンド、アルバムイメージは、この前後のアルバムにはない。
この時代にしか見られない、眩いばかりの輝き…。

1曲1曲取り上げて聴くのではなく、1枚のアルバムとして通して聴いて、
初めてその心地良さに触れることが出来る、稀有なアルバム 『 風の予感 』 。

重苦しいイントロ、吐息交じりのせつないヴォーカルから始まる 『 優しくして… 』。
ピアノ1本のスローバラード…と思いきや、中盤から一転して流れるようなメロディ。
ストリングスに載せるヴォーカルには、シンガーとしての大きな成長がそこに…。


スローテンポで、ささやくように唄う " 優しくして… "

ではなく…


胸打つのは…

軽やかなメロディで唄う

震えるような…

" 優しくして… "



nice!(49)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

ふたつめの春 [フォノグラム時代]

『 ふたつめの春 』
作詞・作曲:沢田聖子 編曲:渡辺博也

1985年2月21日、10枚目のオリジナルアルバム 『 Potential 』 収録。

当時、アルバムのジャケット写真が渡辺美里の1stアルバムと似ている…
と揶揄された10枚目のオリジナルアルバム 『 Potential 』 。

当然デビューも、このアルバムリリース日もこちらが早く、
ジャケット写真どころか、存在自体もそちらが真似をしているのだ…
80年代の女性ニューミュージック・シーンを変えたパイオニアでもある
沢田聖子さんのデビューがあったからこそ………
と、当時のファン仲間と、歯ぎしりをして悔しがった…

そしてこのアルバムジャケットは、「ウーパールーパー」と…
ファンの間で密かに呼ばれた…。
懐かしい想い出の詰まった1枚…。

Nov11424.jpg

レコード時代の、アルバムA面最後の楽曲 『 ふたつめの春 』
ストリングス・カルテットの弦の響き、重厚な低音が胸の奥底までに響く。
話題性の多かったアルバムの中、その喧騒に埋もれてしまった1曲。
それでいて、密かにファンの間でも支持が高かった1曲。
楽曲としてのクオリティの高さは、アルバム随一。

ある著名な作詞家が、ラヴソングのほとんどは想像から創りだされたもの…
と何かの音楽雑誌で語っていたのを読んだことがあり…。
もちろん自らの恋愛、失恋の体験を土台としていることもあるものの、
自らの実体験だけでは、作品を創ることは出来ない…と。

アーティストも一人の人間。
ドラマチックな恋愛や別離は、人生の中でもそうそうあるものではない…。
ほんの小さな恋心にさえ、枝葉をつけるものだと…。

当たり前の事とわかっていながら、ファンはその楽曲にあれこれ想いを巡らす…

一度完成した楽曲の歌詞がボツになり、全て書き直した『ふたつめの春』
メロディはそのままに、歌詞を改めて音符に合わせて書き直したという。

悲鳴を上げて書き直したとは思えない、切実な恋心…。

果たして……。



あの春から…

いくつめの春が…

もうすぐやってくる…。


nice!(59)  コメント(5)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

ごめんね [フォノグラム時代]

『 ごめんね 』
作詞・作曲:沢田聖子 編曲:渡辺博也

1985年2月21日、10枚目のオリジナルアルバム 『 Potential 』 収録。
初のアルバム全曲の作曲を手掛けた記念碑的アルバムでもあり、
それまでの「もっと沢田聖子本人のオリジナルを!」
というファンの声に応え、" 全曲 沢田聖子 作品 " を売りとしたアルバム。

そしてこの約1か月半後の4月1日、ファン待望の初のビデオと写真集を発売し、
「 Potential3点セット 」 と呼ばれた。

いわゆるフォノグラム時代の " アルバムラッシュ " の時代であり、
レコード会社が、社運を賭けんばかりのセールスプロモーションを仕掛けた時期。

ビデオでは、タイトル曲に乗って最初で最後の海岸での水着シーンがあり、
更に写真集でも掲載され、当時ファンの間ではこの話題で沸騰した。
今も 『 Potential 』 と言えば、多くのファンがこのビデオシーンを思い起こす…。

ただし、「 若気の至り… 」 と語るご本人の前でのこの話題は…
ご法度…。


RIMG0035.JPG


アルバム制作時の、「 ラヴソングだけのアルバムにはしたくない 」 という想いから、
収録曲はバラエティに富み、多岐に亘るコンセプトのアルバムに仕上がっている。

前作のアルバム 『 INGENUE 』 の収録予定だった 「 マイ・ペース 」 は、
本人も自信作として書き下ろしたが、アルバムの世界と詩のイメージが違う…
というスタッフの見解から、このアルバムへと引き継がれた楽曲。

一度完成していた詩がすべて書き直しとなった 『 ふたつめの春 』 。
すでに出来上がっているメロディに当てはまる詩を再び捜さなければならず、
当初の楽曲のイメージを払拭するのも大変だった…
と悲鳴を上げて完成させた1曲。

そして年末のシングルとしてリリース予定の楽曲だった 『 ごめんね 』 は、
ファンからの高い評価を得た前作のアルバム収録曲 『 あなたからF.O. 』 が
急遽シングルカットとなったため、このアルバムに収録された。


RIMG0037.JPG


デビューから5年が過ぎ、シングルヒットを期待されていた時期でもあり、
シンガーソングライターとしてのクオリティとセンスの高さを兼ね備えた
名曲 『 あなたからF.O. 』 がシングルになったことは、仕方ないにしても、
女性ファン獲得に向けての、制作サイドの明確な思惑が読み取れる楽曲。

女性シンガーソングライターの一流への階段を上る秘訣は、
いかに女性の支持を得られるか…という時代でもあったため、
この時期の沢田聖子さんの楽曲も、時代の趨勢に振り回された感がある…。

差し替えとなったシングル 『 あなたからF.O. 』 にしても 『 ごめんね 』 にしても、
デビュー時の清純なイメージからの脱皮、イメージチェンジが窺える楽曲。

そして、この時期の沢田聖子さんの恋愛観を垣間見ることも出来る貴重な楽曲。
フォノグラム時代のラヴソング、特に20代前半のラヴソングには、
この時期にしか書けない、30代以降の楽曲には見られない、
鋭い感性がそこに…

それまでは、あからさまに " 女 " を見せずにいた沢田聖子。
アーティストとしても、一人の女性としても…。

時代の趨勢か、包み隠すことない恋愛へのストレートな想いか…。

まるで、「ごめんね…」 とつぶやいているような…





nice!(54)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。