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年代別ディスコグラフィー [年代別ディスコグラフィー]

いつも以上に…
コアなファン向けの記事であることを、あらかじめ断っておきます。

沢田聖子さんのこれまでの全ての楽曲は、一体何曲なのか…。
おおよその数はわかっていたものの、正確な曲数は数えたことがなく…。

3月中旬から始まるバースデー・リクエストライヴツアーに向け、
聖子さんも改めて何曲か楽譜に書き起こし直す作業に入っており、
その作業の中でご本人も数えたような節もあり、ブログに約230曲と記している。

正確には何曲になるのか…
以前から、一度きちんと数えてみたい…と思っていたことを実行。
アルバム別の列挙ではなく、発表された年代別に…と。

どこまでを聖子さんの楽曲ととらえるか、どのようにカウントするか…
判断基準が分かれる楽曲が幾つかあるので、
私なりの基準を定めてカウントしていることをご了解ください。

①アルバム中のインストロメンタルも、1曲としてカウント。
②リテイクやリミックス等の別ヴァージョンでも、1曲としてカウント。
③他のアルバムや企業イメージソング等へのヴォーカル提供は除く。
④THE4/9のオリジナル3曲は、「道」を含めて3曲ともカウント。
⑤「at Home」「旧友再会」は、公式通算枚数に入っていることからカウント。
⑥「軌跡」「振りむけば いつも あなたがいた」は、同じ曲としてカウント。
⑦「青空」「悲しみはいつの日も」は、2番の歌詞も違うことから別々にカウント。
⑧「SHOCKING SHOKO 9」も楽曲として成立しているため、1曲としてカウント。

年代別に列挙すると、どの年にどれだけの楽曲が発表されていたかが改めてわかり、
音楽活動、創作活動の状況を知ることが出来、苦労した甲斐があったな…と。

カウントの仕方に異論もあるやもしれませんが、一つの参考資料として。
年代別ディスコグラフィーとして。


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1979年
      5月25日 「キャンパススケッチ」           
      5月25日 「雨よ流して」                 
     10月25日 「シオン」                            
     10月25日 「街角のポスト」 

1980年
      4月25日 「さよならも言わずに」
      4月25日 「坂道の少女」
      4月25日 「はにかんで私」
      4月25日 「みどりの頃」
      4月25日 「春の娘」
      4月25日 「ミモザの下で」
      4月25日 「17才の感傷」
      4月25日 「素敵な朝」
      9月25日 「星空のメッセージ」
      9月25日 「月見草」

1981年
      3月25日 「春」
      3月25日 「落葉の部屋」
      4月25日 「青春の光と影」
      4月25日 「いつか君に」
      4月25日 「こんな静かな夜は」
      4月25日 「バクの夢」
      4月25日 「夢物語」
      4月25日 「風と少年」
      4月25日 「憧憬」
      9月 5日 「雨の日のサンシャイン」
      9月 5日 「遠い街に憧れて」

1982年
      1月25日 「卒業」
      1月25日 「涙はつばさに」
      3月20日 「走って下さい」
      3月20日 「輝く風のように」
      3月20日 「ぬけがら」
      3月20日 「もしもいつの日か」
      3月20日 「星空の恋人」
      3月20日 「真くんへの手紙」
      3月20日 「春眠」
      3月20日 「青春エピローグ」
      3月20日 「人と鳥」
      5月25日 「あなたへのバースディ・カード」
      5月25日 「ひとりぽっちの昼下がり」

1983年
      3月20日 「流れる季節の中で」
      3月20日 「ドール・ハウス」
      3月20日 「蒼い風景」
      3月20日 「さよなら貴方」
      3月20日 「ボヘミアン」
      3月20日 「渚でアプローチ」
      3月20日 「ラスト・バケイション」
      3月20日 「心は風船」
      3月20日 「何度恋しても…」
      3月20日 「モニュメント」
      3月20日 「SHOCKING SHOKO 9」
     11月21日 「悲しむ程まだ人生は知らない」
     11月21日 「ターニング・ポイント」
     11月21日 「にぎやかな悲しみ」
     11月21日 「出来ることなら」
     11月21日 「自問」
     11月21日 「季節~シーズン~」
     11月21日 「DREAM」
     11月21日 「Blue in Blue」
     11月21日 「行きくれて…行きついて」
     11月21日 「雪ひとひらに」
     11月21日 「独りぼっちの終局」

1984年
      4月25日 「都会人」
      4月25日 「思いちがい」
      5月21日 「夏頃咲き頃Lady」
      5月21日 「YOKOSUKA RAIN」
      5月21日 「アスファルトの上の砂」
      5月21日 「優しくして…」
      5月21日 「風の予感」
      5月21日 「やさしい雨の中」
      5月21日 「触れていたい」
      5月21日 「Just a minute ! ~時を止めて」
      5月21日 「想い出のオルゴール」
      7月25日 「アンジェーヌのテーマ」
      7月25日 「あなたからF.O.」
      7月25日 「愛を急がずに」
      7月25日 「アデュー」
      7月25日 「今夜の靴は踏みはずして」
      7月25日 「アンジェーヌ」
     12月 1日 「色褪せた海」
     
1985年
      2月21日 「Potential」
      2月21日 「上着とテレフォン」
      2月21日 「ごめんね」
      2月21日 「Daddy's photograph」
      2月21日 「ふたつめの春」
      2月21日 「マイ・ペース」
      2月21日 「時がいくつ流れても」
      2月21日 「Are You Happy?」
      2月21日 「反抗期世代」
      2月21日 「気にしないで」
      8月21日 「ひとり」
     12月 1日 「小さな船」
     12月 1日 「TEENAGER」
     12月 1日 「STEADY GIRL」
     12月 1日 「あなただから」
     12月 1日 「雨を聴いた」
     12月 1日 「風色のチャンス」
     12月 1日 「ふ・た・り」
     12月 1日 「切ない夜にささやかないで」
     12月 1日 「スクラッチ・ノイズ」
     12月 1日 「Don't forget forever」
     12月 1日 「Non Stop Elevator」

1986年
      4月25日 「Natural」
      4月25日 「グッバイ・ロンリネス」
      4月25日 「ポニー・テール」
      9月 5日 「No Goodbye」
      9月 5日 「September Blue」
      9月 5日 「Boys & Girls」
      9月 5日 「Summer Eve ~真夏を待つように」
      9月 5日 「A・MA・NO・JA・KU」
      9月 5日 「ラスト・オーダー」
      9月 5日 「まっすぐに…愛」     
      9月 5日 「冷たい言葉で傷つけて」
      9月 5日 「黄昏の街」

1987年
      5月15日 「振りむけば いつも あなたがいた」 (「軌跡」)

1988年
      5月25日 「LIFE」
      5月25日 「A day」
      6月 5日 「aurore」
      6月 5日 「時を感じて」
      6月 5日 「office」
      6月 5日 「らいばる」
      6月 5日 「Hold on tight to your dream」
      6月 5日 「黄昏」
      6月 5日 「約束」
      6月 5日 「そよかぜの中で」

1989年
      5月10日 「君のために」
      5月10日 「明日を変えたい」
      5月10日 「初恋」
      5月10日 「素直に…」
      5月10日 「青い鳥」
      5月10日 「雨」
      5月10日 「孤独なランナー」
      5月10日 「金色の陽射しの中で」
      5月10日 「17の頃 ~10 years ago」
      5月10日 「夕凪」

1990年
      6月20日 「愛を下さい」
      6月20日 「We can never stop」
      6月20日 「タイミング」
      6月20日 「ふられてしまった」
      6月20日 「See You Again」
      6月20日 「距離を超えて」
      6月20日 「白い街」
      6月20日 「my song」
      6月20日 「ホワイト・クリスマス」
      6月20日 「友達」

1991年
      6月 7日 「輝く海の向こう側」
      6月 7日 「少しの後悔 沢山の涙」
      6月 7日 「離れて行く」
      6月 7日 「未来の子供達のために」
      6月 7日 「Acoustic Summer」
      6月 7日 「空を見上げて」
      6月 7日 「乗り越えて行けるね」
      6月 7日 「Lonely September Rain」
      6月 7日 「The Dream Horizon」
     10月 2日 「夜明け」

1993年
     11月26日 「少年とドルフィン」
     11月26日 「約束の場所」
     11月26日 「心の扉」
     11月26日 「すべては君のためだけに」
     11月26日 「青春のDA・DA・DAN」
     11月26日 「負けないで 泣かないで」
     11月26日 「好きです」
     11月26日 「家族のテーブル」
     11月26日 「海からのメッセージ」
     11月26日 「地球の行方」
     11月26日 「海と珊瑚とクリスマス」

1994年
      2月 5日 「笑顔が好きだから」
      2月 5日 「夢を忘れない」
      6月22日 「優しい風」
      6月22日 「本当にサヨナラ」 

1995年
      2月20日 「風になりたい」
      2月20日 「せつなさを抱きしめて」
      2月20日 「ささやかなこの人生」
      2月20日 「あの星のように」
      2月20日 「ガンバッテミヨウ ! 」
      2月20日  「In My Heart」

1996年
     11月21日 「青空」
     11月21日 「10円玉見つけた」

1997年
      5月21日 「smile」
      5月21日 「強く ! 明るく ! 前向きに ! 」
     12月17日 「misty morning」
     12月17日 「Pure Love」
     12月17日 「愛の唄」
     12月17日 「きっと、いつか」
     12月17日 「君と歩いた青春」
     12月17日 「晩夏」
     12月17日 「reflections on a rainbow」
     12月17日 「twilight dream」
     12月17日 「Respect」
     12月17日 「どんな時でも あなたを想ってる」
      
1998年
      6月24日 「PRESENT」
      6月24日 「祈り」
      8月26日 「悲しみはいつの日も」

1999年
      5月26日 「風を感じて」
      5月26日 「ガンバレ ! 」      

2000年
      3月20日 「at Home」
     11月22日 「一緒に暮らそー ! 」
     11月22日 「二人の明日」 

2001年
      5月23日 「親愛なる人へ」
      5月23日 「いつだってチャンスは今。」
      5月23日 「恋するキッチン」
      5月23日 「タラレバ」
      6月21日 「旧友再会」

2002年
      7月24日 「大好きな街~富良野」

2003年
      2月19日 「ナンクルナイサ」
      2月19日 「星より遠い」
      6月25日 「おやすみララバイ」
     10月22日 「Piece of Life」
     10月22日 「君は友達」
     10月22日 「想い出にできない」
     10月22日 「Pacifism」
     10月22日 「恋心」
     10月22日 「ひとり愛」 
     10月22日 「息子からの伝言」

2004年
      5月21日 「雨ノチ晴レ。」
      5月21日 「Be myself」
     10月21日 「誕生」

2006年
     10月 4日 「それなりに」

2007年
      4月25日 「目ぬ前ぬ蠅追り」
      4月25日 「ホロホロ」
      4月25日 「雪の誓い」
      4月25日 「神様テスト」
      4月25日 「ここにいる」
      4月25日 「ありがとうの唄」

2008年
      2月24日 「道」
      2月24日 「東風」
      9月20日 「緑の雫」

2010年
      9月11日 「遠い日の夏休み」
      9月11日 「金木犀の季節」
      9月11日 「あなたへ捧げる愛の詩」
      9月11日 「合わせ鏡」
      9月11日 「エクボもアバタ」
      9月11日 「優しい人になりたい」
      9月11日 「Mother」
      9月11日 「幸せを探そう」
      9月11日 「冬の海」
      9月11日 「桜のトンネル」

2012年
      5月27日 「LOVE&SMILE」
      5月27日 「パセリ」
      5月27日 「笑う門には福来る」
      5月27日 「Angel」
      5月27日 「泣いたっていい」
      5月27日 「朝」
      5月27日 「大切なこと」
      5月27日 「電車内の、ある風景」
      5月27日 「恋文」
      5月27日 「MORE」
      5月27日 「願い」


                        合計 247 曲


時を感じて [SMC時代]

『 時を感じて 』
作詞作曲:沢田聖子 編曲:Osny Melo

1988年6月5日、15枚目のオリジナルアルバム 『 LIFE 』 収録。
この11日前の5月25日、16枚目のシングル 『 LIFE 』 をリリース。

前作 『 TOO TOO 』 から1年9か月ぶりのオリジナルアルバムは、
東芝EMI移籍、イルカオフィスから独立後の第一弾となった
" 自信作 " であり、" 自身咲く " でもあった。

初めて、全曲の作詞作曲を手掛けたアルバム。
初めて、本人の手でプロデュースしたアルバム。
初めて、自らがアレンジした楽曲を3曲収録したアルバム。
初めて、自らのピアノ演奏の楽曲を2曲収録したアルバム。

人生、日常、友達、仕事、事務所、夢、ファン、恋愛、そして……。
自身を取り巻く全ての想いを赤裸々に綴り、アルバムに収めた。
アルバムのページに、想い出の写真を1枚1枚綴じ込むように。

自分の本心を、無理なくさらけ出すことが出来たアルバム、
過去のものとは違った雰囲気が出ているはず…
と語っている。

もう世に出ることはないかもしれない…
と思いながら、日記がわりに綴っていたという詩、楽曲。
もう一度走り出すために、自分自身に贈ったアルバム 『 LIFE 』 。
誰のためでもなく、自分のために。

再び手にすることはもうないだろう…
と思っていた新譜を手にし、綴られた悲痛な叫びを目の当たりにして
あらためて事の大きさに気づく。

去って行く何人もの後姿に悔し涙を流し…
突然目の前から消えてしまった姿を当てもなく探し…
彷徨い、奈落の底に叩き落され…。

一生続くであろう後悔を、何も言わずに背負う覚悟をしたこと…。
いつか時間が止まるまで、永遠に続くことを覚悟した日。


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前年の1987年4月5日、渋谷公会堂でのステージを最後に音楽活動を休止。
ごくわずかな関係者にだけしか知らされていなかった、引退の決意。

ファンにも言わず、黙って消えてしまおう…と思っていた…と…。
ニュージーランドに渡り、羊飼いにでもなろうか…と思っていたと…。

とにかく、この場から逃げたかったと…。


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アルバム 『 卒業 』 を発表した時…
最初のレコード会社移籍の時…

" 貴女の音楽は変わってしまった… "
" 貴女は変わってしまった… "

そう言い残して背中を見せた数えきれない人たち。
離れて行く人たちの後ろ姿を、どんな想いで見送っていたのか…

自分じゃ変わっていないはずなのに…。

集まってくる人たちを受け入れることはできても、
去って行く人たちを引き留めることはできない。
遠ざかって行く後ろ姿を見ながら、軽く手を振ることしかできない。

自分は変わっていないはずだったのに…
気づかぬまに…。

危ぶまれた短大の卒業が決まり、みんなで大喜びした日。
詩、楽曲、夢、想い…喧嘩になるほど、みんなで語り合った日々。
とめどなく押し寄せる想いを募らせ、眠れぬ夜を過ごした日々。
いつまでも変わることなく、いつまでも一緒だと思っていた日々…。

時は、季節は流れていることに気づかず…。

自分だけは変わっていないはずだった…

でも…。

もう振り返ってくれない後姿に…つぶやく。

またいつか、逢える日がくればいいね…。





   変わったかもしれないね 自分じゃわからないけど
   少なくともあの頃よりは 色んなもの見てきたもの
   テープみたいに時の流れを 巻き戻したい日もあった
   だけど一度も後悔してない そこにはいつも自分がいたから

   遠ざかる後姿に 少し胸は痛むけど
   追いかけたりしないよ 軽く手を振る

   試験に受かったと知らせた日 誰よりも喜んだ
   落ち込んで眠れぬ夜は 一緒に星を数えた
   鮮やかすぎる想い出は 心のカメラに残して
   少しお互い大人になって もう一度逢える日くればいいね

   遠ざかる後姿は 二度と振り向かないけど
   気づかぬまにあなたも 変わったかもしれない

   遠ざかる後姿に 少し胸は痛むけど
   追いかけたりしないよ

   軽く手を振る

   軽く手を振る

   軽く手を振る…


「 あなたからF.O. 」 Album ver. [フォノグラム時代]

『 アンジェーヌのテーマ 』
 作曲:西木栄二
『 あなたからF.O. 』 ( あなたからフェイドアウト )
 作詞作曲:沢田聖子 編曲:渡辺博也

1984年7月25日、9枚目のオリジナルアルバム 『 INGENUE 』 収録。
1984年12月1日、12枚目のシングルとして 『 あなたからF.O. 』 をシングルカット。

『 あなたからF.O. 』 は、フォノグラム時代最高の名曲として高く評価され、
沢田聖子全曲の中でも、屈指の完成度の高さを誇っている。

収録アルバム 『 INGENUE 』 は、5周年記念の6曲入りのミニアルバムとして
アニバーサリー・ツアーの東名阪の名古屋公演の日にリリースされ、
その4日後に日比谷野外音楽堂での千秋楽イベントを行う、という破格の演出だった。

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アルバムとシングルでは、楽曲そのものの音源は同じであるが、
シングカット時のミックスダウンに違いがある。
アルバムでは 『 アンジェーヌのテーマ 』 からイントロのリズム隊へとクロスフェードし、
楽曲の最後はフェードアウトせず、再びリズム隊でのアウトロで締めている。

そもそもこの 『 あなたからF.O. 』 はアルバムから生まれた楽曲であるため、
アルバム 『 INGENUE 』 の中で聴いていたファンにしてみれば、
アルバム版 『 あなたからF.O. 』 がオリジナル、という声が昔から多かった。
個人的にも、『 アンジェーヌのテーマ 』 と対になってこその 『 あなたからF.O. 』 。

しかしアルバム版 『 あなたからF.O. 』 は、アルバム自体がCD化されていないため
現在ではレコードからの音源でしか聴くことが出来ない。
ちなみにジャケット等のイラストの版権から、同じ形でのCD化はほぼ絶望的。

なおシングルは、初のA・B面本人のオリジナル楽曲となった記念碑的な1枚。
「 これでどうだ! 」 とシングルヒットを望まれていた聖子さんの意地の1曲。

アルバム版の 『 あなたからF.O. 』 を聴きたい…
という声が以前からあり、そのリクエストにお応えして再び…。

ひ と り [フォノグラム時代]

『 ひ と り 』
作詞作曲:沢田聖子 編曲:渡辺博也

1985年8月21日、ベスト・アルバム 『 FOR YOU 』 に未発表曲として収録。
日本フォノグラムに移籍後の3年にわたるシングルとアルバム代表曲等を中心に
聖子さん自身が選曲した、自選ベスト・セレクション。

…というふれ込みであったが、実はすべての楽曲が自選というわけではない。

フォノグラム移籍後に発表された4枚のアルバムタイトル曲と、
3枚のシングルのA・B面を全て網羅した念の入れよう…。
そして移籍後初のオリジナルアルバムのアルバムタイトル候補に挙がり、
ファンの支持も高かった 『 悲しむ程まだ人生は知らない 』 をB面に、
更にファンサービスとして、新曲の 『 ひとり 』 がA面に収録された。

曲の配置もレコード会社の思惑があちこちに見られ、腑に落ちない点も多かった1枚。
ただ当時の時代背景と業界事情からすれば、当たり前と言えば当たり前のことで、
当時のファンも、仕方ない選曲…と半ばあきらめの感もあった1枚。

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クラウン時代のベスト・コレクション 『 少女期 』 と規格が全く同じボックス仕様。
16ページの写真集の歌詞カードも、ページ数の違いこそあれ 『 少女期 』 と同じ。
ファンからも 「 二番煎じ 」 「 柳の下の… 」 などと揶揄されたが、
これらの批判もすべて想定の上での企画・リリースだった。

レコード会社の違いから、別仕様の装丁も当初企画されていたが、
アーティスト・沢田聖子としての流れを鑑み、また事務所からの要望もあって
あえてレコード会社の枠を超えた、同じ形状のボックス仕様としてリリースされた。
この選択が正解だったことは、後年には誰もが認める事実。

大人びた眼差しと、コケティッシュな表情をとらえた魅惑的な聖子さん。
少々無理がある…と思わせる色香も、若さゆえのご愛嬌…。
ジャケットもピンク仕様なら、歌詞カードもピンクが基調のピンク尽くし…。
この時代、このアルバムでなければ見られないアンニュイな表情…。

後にレコードからCDへと移行し、CD盤では見ることのできない聖子さんがいる。
レコードの大きさの魅力を再認識させられる1枚。

オリコンのアルバムチャートでは、ベスト10上位に食い込む売れ行きを残した1枚。

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このベストアルバムに未発表曲として収録された 『 ひとり 』 は、
夏のリリースを意識した小麦色のラヴソング。

フォノグラム時代、そして80年代独特の旋律とアレンジ。
前年にリリースされたミニアルバム 『 INGENUE 』 の世界を残しつつ、
少女から大人へ…という少し時代を遡ったような想いを抱かせる楽曲。

しかし新曲と言いながら、ベスト・アルバムの中でもやや印象の薄い楽曲で、
凡作の一つ…と言ってしまうのは酷にしても、
アルバム用としての急場凌ぎの感は否めない。
この年の12月にリリースされるオリジナル・アルバムの中の楽曲
『 ふ・た・り 』 と混同されがちな難点もある。

ただ当時、既出のベスト盤の中の新曲は、ファンにとって何よりの贈り物だった。
レコード盤のこの楽曲の溝に、何度も何度も針を落としたことは間違いない。

楽曲としての優劣より、想い出として深く心に刻まれている 『 ひとり 』 。





自 問 [フォノグラム時代]

『 自 問 』
作詞作曲:沢田聖子 編曲:渡辺博也

1983年11月21日、7枚目のオリジナルアルバム 『 ターニングポイント 』 収録。
アルバムA面の最後に収録されたこの楽曲は、当時はファンの支持が高かった楽曲。
後年はあまりクローズアップされることもなく、ステージでも唄うことがなくなったが、
今も根強い人気を保っている、隠れた名曲の一つ。

また、この時期のアーティスト沢田聖子の想いを知ることが出来る貴重な楽曲。
ライヴアーティスト、アルバムアーティストとしての地位を不動のものとし、
次のステップに、誰もが大きな期待を抱いていた時代。

この楽曲は、デビュー4年目にして初めて自らの心の叫びを露わに表に出し、
ファンに問いかけたメッセージソングとしての、記念碑的な楽曲でもある。
以降幾つも発表される心の叫びを綴った楽曲、自らに問うメッセージソングは、
ここから始まっている…と言っても過言ではない。

レコード会社移籍後、初のアルバムを引っ提げてのツアーコンサートでは、
当時の流行でもあった専属のバックバンドを初めて率いてのステージとなった。

手拍子も出るアップテンポの曲ながら、どこかぎこちない想いを抱いたことを忘れない。

「 何を言いたくて、この楽曲を作ったのだろう… 」

「 何を自分に、何をファンに問いかけているのだろう… 」

歌詞の深い意味も、まだ見えなかった…

まだ、迷宮の入り口にさしかかったばかりの頃…。

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誰を 求めているのか…

誰が 支えてくれるのか…

誰に 甘えているのか…

誰も助けてくれないことも まだ知らず…。


沢田聖子21歳。

自分自身に問いかけているのか、誰に問いかけているのか…
ファンも若かったこの時代、まだその問いかけの行く先もわからず…。


倒れたら すぐに立ち上がればいい…

まだ倒れることも知らず、立ち止まることになるとも知らなかった…



走り続けることしか知らなかった…

夢のかけらを拾い集める前の…

遠い時代…。





Chaconne [My Favorite]

『 シャコンヌ 』
作曲:J.S.バッハ

『 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ 』
全6曲からなるヴァイオリン独奏楽曲の中に含まれる楽曲で、
そのパルティータ第2番BWV1004の終曲『シャコンヌ』は、古典的名曲とされている。
非常に難易度が高く、演奏者の技量・表現力が問われる楽曲、と言われている。

決してクラシック通でもなく、専門書や解説本を片手に聴いていたわけでもなく、
小さい頃から姉の影響で身近にその音を耳にする環境にあったため
クラシックは気軽に聴く好きな音楽の一つ、というスタンス。
なので、専門的な知識は皆無…を前提に。

学生の頃、FMラジオのクラシック番組から聴こえてきたヴァイオリンの音色を聴いて、
その旋律に柄も知れぬ衝撃を受け、聴き入った…。
何の変哲もないように聴こえるヴァイオリンの独奏に、
素人の自分があれほど心揺さぶられたことは初めて。
冒頭4小節の主題の重音の響き、そして和音の美しさに稲妻が走った。

その時は曲名を聞き逃し、誰の何という曲かもわからず…
後日、姉にその話をしたところ、「 たぶん、シャコンヌだよ… 」
「 シャコンヌを初めて聴いた人は、みんな同じ衝撃を受けるはずだから… 」 と…。
そして 「 いろんな人の演奏で聴いてごらん… 」 と…。

以来、 『 シャコンヌ 』 はクラシックの中でも特別な1曲に…。

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先日、偶然に衝撃的なシャコンヌの演奏を発見。

『 シャコンヌ 』 は力強い演奏が一つの魅力…
と勝手に思い込んでいた自分の常識が打ち砕かれた。

たった一人の観客を前に、その観客が制作したヴァイオリンを手に
おもむろに 『 シャコンヌ 』 を弾き始める女性ヴァイオリニスト。
ダイナミックなボウイングとしなやかな弓使いが、このヴァイオリニストの魅力。

弓と弦が微かに擦れ、かすれるような音色が、まるで吐息のようで…
折れてしまいそうな小枝から溢れる、力強い生命力のように…

初めて 『 シャコンヌ 』 を聴いた時と同じ稲妻が、全身を走った。

女性らしい演奏、という一言では片づけられない。
弦を見据える鋭い瞳、踏み出す足の動きにも、その想いが現れているようで…。
譜面の音符だけでは、決して聴こえてこない演奏者の想い…。
素人の域を遥かに超えた世界で、自分はただその木洩れ日の中で酔いしれるだけ…。





こんな色香漂う 『 シャコンヌ 』 は、これまでに聴いたことがなかった。

こんな弾き方もあるのだな…と素人ながらに…

何度も何度も繰り返し…

いつの間にか虜に…



演奏後、たった一人の観客の拍手…

ヴァイオリニストの、少し照れたような笑顔と笑い声…

張りつめていた空気が、すっ…と和む…


季 節 ~シーズン~ [フォノグラム時代]

『 季節 ~シーズン~ 』
作詞:三浦徳子 作曲:沢田聖子 編曲:渡辺博也

1983年11月21日、7枚目のオリジナルアルバム 『 ターニング・ポイント 』 収録。
同日にアルバムからのシングルカットとして10枚目のシングルリリース。

クラウンからフォノグラムに移籍後の第1弾は、シングル・アルバムの同時発売という、
レコード会社の並々ならぬ意気込みを感じたリリースだった。
アルバム帯のコピーには、「 いま分岐点。ついにくるときがきた。 」 と綴られ、
フォノグラムの沢田聖子への期待が明確に表れていた。

タイトル曲 『 ターニング・ポイント 』 は本人のオリジナル曲ではなく、
アルバムの2曲目という、非常に意味ありげな曲順で収録されている。
これには、アルバムのタイトルが最後まで決まらなかったいきさつがある。

当初は、1曲目に収録されたオリジナル楽曲 『 悲しむ程まだ人生は知らない 』
がタイトル候補に挙がっていたが、イメージにそぐわなかったのか、見送られた。
社内で 「 吉田拓郎ばりのタイトルで、沢田聖子には合わない 」
という意見があったらしい。

しかしファンの間では、前作 『 流れる季節の中で 』 からの流れを考えれば、
このタイトルの方がよりベターだった…という意見が多かった。
どうしてこの楽曲をタイトルに持ってこなかったのか…という非難も浴びた。

『 ターニング・ポイント 』 の詩の内容も、アーティストとしての分岐点でなく、
恋愛への前向きな姿勢を見せる女性をモチーフとした楽曲であるため、
新たな沢田聖子のイメージ作りから、無理やりこじつけた…と思わざるを得ない。

当時聖子さんは
「 レコード会社が変わったからと言って、私自身が大きく変わるわけではなく、
今まで通りの私の音楽を続けてゆく… 」
と微妙な発言を残していたが、
後年になると
「 レコード会社が勝手に決めた分岐点で、私の意志などどこにもなかった 」
とはっきりと語っている。


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アルバム、シングルともに、故・大川奘一郎氏によるジャケット写真。
クラウン時代からジャケット写真などを手掛けているカメラマンで、
クラウン時代のジャケット写真は、どれもその表情に皆ドキッとさせられた。

その瞳の行く先を目で追い…恋心もその後を追い…
瞳の行く先に、想いを馳せ…。

フォノグラムに入ってからのアルバム・シングルのジャケットは、
どれもソフトなイメージを漂わせる良い表情ではあるものの、
ジャケットとしては、今一つインパクトに欠ける…。

特に 『 季節 』 のジャケットは、もう少し良い表情があったのでは…と思わせる。
シングル・アルバム同時発売なら、どちらかをバストショットにし、
どちらかはもう少し引いたショットでも良かったのでは…
と素人ながら、当時思ったことを憶えている。

カメラマンのセンスではなく、選択した制作側のセンスに疑問を感じる1枚。
クラウン時代の6枚のアルバムジャケット全てが秀逸だっただけに、なおさらに…。


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オープニングのストリングスの軽やかな調べから、一気に小気味良いテンポに…。
印象的なサビのフレーズに、楽曲の世界に心は傾いてゆく…。

前サビの楽曲のお手本と言っても良い、まさにシングル向きの1曲。
ステージでの演奏もオリジナルに引けをとることはない、ライヴ向きの1曲。

移籍第一弾のスマッシュヒットを狙った、それでいて沢田聖子らしい良質のラヴソング。

冬にリリースされるアルバムにありがちな、やや影のある楽曲が多い中、
弾けるような聖子さんらしい歌声が心地良い 『 季節 ~シーズン~ 』 。

春が近づくと、この季節になると聴きたくなる楽曲の一つ…。

大好きな楽曲の一つ。





ずっとそばに… [ベガ]

1年前の2月9日…

聖子さんが17年と9か月可愛がっていた

愛猫の 「 ベガ 」 が天使に昇格した日。

「 無人島に何か一つ持って行くとすれば… 」

という問いに、聖子さんは 「 ベガ 」 と答えるほど…

いつも聖子さんのそばで…

ずっとお留守番ばかりだったけど

今ではいつも一緒に、全国を旅している。

きっと今も、ご主人様のそばに…

これからも 

ずっと…。


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ひとり愛 [SMC時代]

『 ひとり愛 』
作詞作曲編曲:沢田聖子

2003年10月22日リリース、25枚目のオリジナルアルバム
『 心は元気ですか 』 収録。

沢田聖子全曲の中でも、他に類を見ない異色中の異色の楽曲。

これまでにステージで唄われたことは、たった2度だけ。
しかもリリース後のツアーライヴでも唄うことがなく、
以降もずっとファンの前で唄うことがなかった楽曲。

リリースから数年後に、旧事務所のスタジオライヴで
「 今までに、一度もステージで歌ったことがない楽曲が一つある… 」
と言って、初めてファンの前で唄った楽曲。

アルバムリリース当時、男性ファンから最も支持が低かった楽曲、と語っている。

ドブロギターの独特な音色、四畳半フォーク張りのメロディライン。
弦のきしむ音が、まるで悲痛な叫びのように…。

意図的とも思える…露わな感情を綴った出足の歌詞。
さわやかなイメージを、強引に引きはがすかのごとく…

賛否両論、ファンの好みが大きく分かれる楽曲のひとつ。


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ラヴソング、失恋ソングでもすがることなく

一線を守る沢田聖子さんには、とても珍しいラヴソング…。

詩の中の誰かにではなく、

他の誰かに向けているのでは…と…。

ファンとしての想いの一線を越えなければ、とても受け止められない楽曲。

影を背負った、もう一人の沢田聖子を…

受け止めてあげられる楽曲…。







誕生日 [想い いろいろ]

2月2日

沢田聖子さんのお母様の誕生日。

おめでとうございます。


沢田聖子さんと出逢えたこと…

心から、感謝しています。


これからも、愛娘のご活躍を見守ってください。

私たちと一緒に…。


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